古来竹は安逸と隠遁の象徴といわれてきました。
また、生活を支える道具や食品として、
私たちの暮らしの中にありました。
・暮らしから消えた竹林
しかし、第2次世界大戦後の混乱から立ち直った日本では、鉄が鉄を呼ぶといわれるくらい急速にブルドーザーで国土の開発がすすみ、竹林は徐々に姿を消し、生活の中でも竹はあまり見かけなくなりました。
・時代は市民の時代へ
しかし21世紀に入り、時代は大きな変化を迎えようとしています。地域コミュニティの見直し、ボランティア等の市民活動は、地球環境・高齢化社会・金融システム・教育などの問題を、市民が自分たちの生活は自分たちで支えて行こうじゃないか、自分たちのライフスタイルを自分たちの手によって作って行こうとしているのではないでしょうか。また環境におけるグリーンコンシューマー運動などを通して、市民は社会に影響を与えようとしています。
・竹を取り戻そう
昔から生活のすぐそばにあった竹林や竹を利用した生活道具は、暮らしが自然とともにあった証です。慌しく、自分を振り返ることなく、組織や時代に流されて生きていた20世紀の暮らしが、自然から徐々に遠のいていったのと逆に、私たちは今、ライフスタイルを見直し、生活に身近な自然を取り戻したいと思います。
竹林の中を散策するとなんともいえないすがすがしさ爽やかさを体感することが出来ます。
潤いのある、自然に癒される空間。竹のある暮らしを通して、私たちの生き方を見直したいと思います。
・竹の魅力
日本の森林荒廃が進む中、竹林においても放置がすすみ、竹林が茶畑を荒らすなどの被害も出ています。竹はかつて、私たちの身近にあり生活の一部でした。農業や水産業に必要な道具を作る原材料であり、春先には重要な食品である筍をとることができました。時には、楽器であり、器であり美しい工芸品にもなります。
また、竹は草でありながら、強く丈夫で腐りにくい性質を持っています。成長も早く、中には一年で20メートルに達するものもあります。殺菌作用や熱伝導率の良さなど、竹の持つ特徴はさまざまに利用されているほか、多くの可能性も秘めています。
そして何より、竹林の美しさは、日本の美しさでもあります。
・暮らしに竹を
私たち「ちゅ~りん」では、昔から生活のすぐそばにあった竹林を見直し、竹のある暮らしを多くの市民へ提案していきます。竹の持つ数々の魅力を通して、私たちのライフスタイルをより具体的に変革することで、もっと身近に自然とともに暮すことができそうです。
日本の美しい自然と私たちの暮らしが、真に豊かで健やかであるために、「竹」のある暮らしを提案します。
“ちゅ~りん(竹林企画)”の活動
① 新しい竹生活を提案します。
② 新しい竹社会を創造します。
③ 竹を通して楽しい交流をもちます。
新しいフォトギャラリーとお気に入りリンクをご覧ください。